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歯並びが悪くなる原因と症状

「歯並びや骨格は遺伝で決まる」そのようにお考えの方は、大勢いらっしゃいます。しかし遺伝的要素は強いものの、実は環境的要因も大きく関係することが明らかになってきました。特に小児期のさまざま習慣です。たとえば柔らかいものばかり食べていたり、口呼吸だったり、頬杖をついていたりすると、子どもは顎の骨がやわらかいので、顔の歪み、顎の骨や筋肉の発育不良を引き起こす可能性が高まります。結果的に、歯並びのトラブルも起きやすくなるのです。

お子さんにこんな習慣があったら要注意です!

  • 口ぽかん
  • 鼻がよくつまる
  • 猫背
  • 頬杖
  • うつぶせ寝
  • いびき
  • 爪噛み・唇噛み
  • 指しゃぶり
  • 指しゃぶり
  • 丸飲み
  • 食事が遅い
  • 食べる時音をたてる
  • 口から飲み物がこぼれる

以上のような習慣があるとあごの骨を成長を阻害したり、悪影響を促すため、注意が必要です。ご家庭で見かけた場合は直すように働きかけましょう。

こんな歯並びのお悩みはありませんか?

歯並びの乱れが原因で起こりうること

歯並びの乱れによる影響

上記のような歯並びの乱れがあった場合は以下のような影響がみられる場合があります。

  • 見た目
  • 発音
  • 食べ物をうまく噛めない
  • 虫歯にかかりやすくなる
  • 睡眠不足
  • 消化不良
  • 集中力不足からのイライラ、学力低下
  • 口呼吸
  • アレルギー
  • おねしょ
  • 頭痛・肩こり
  • 顎関節症

より良い歯並びを形成するために

理想的な歯並びには「顎骨(あごの骨)の成長」と「機能力のバランス」が必要です。 顎骨の成長によって歯の並ぶ十分なスペースができ、 機能力のバランスによって歯はきれいに整列します。両者は密に関係していて、機能力が大きほど顎骨は十分成長でき顎骨が十分に成長すると機能力がバランス良くうまく働くのです。

顎骨の成長について考えるとき大切な要素として “上顎骨の成長(上あごの成長)”があります。 下顎骨は上顎骨に抱え込まれ収まっています。 上顎骨が成長しなければ、遅れて成長する下顎骨も 十分な成長は期待できません。 そして、上顎骨の成長は6歳頃までの期間がもっとも大きく 9歳前後でその成長をほぼ完了します。
つまり、その期間に 歯並びの将来がほとんど決まってしまうのです。
健全な歯並びを形成するには、この顎骨の成長を阻害しないように、小さい頃からの生活習慣へのアプローチが重要で、機能力を鍛えていくことにもつながります。

歯並びを良くするために。親子でできる9つの習慣

  • リズムよく歩こう

  • ぞうきんがけで足を鍛よう

  • 良い姿勢を心掛けよう

  • 視線を下げない

  • 食事の時に前歯もしっかり使う

  • ウインクで顔の筋肉を使おう

  • 口笛を練習しよう

  • 声を大きく出そう

  • くすぐって笑わせよう

成長のステージに合わせた小児矯正

小児矯正により、正しく歯が並ぶためにはスペースが必要です。
決まった数の歯が並ぶためには、十分なスペースが必要になり、不足すると歯並びは乱れます。 矯正治療では、まずこの“スペースの確保”から始まります。
しかし、それは成長のステージに左右されやすく、ステージごとに治療コンセプトも大きく異なります。

0期 [乳歯列期] 1期 [混合歯列期] 2期 [永久歯列期]
テーマ
  • 悪くなる前に行う予防矯正
  • 悪くなり始めて行う修正矯正
  • 悪くなって行う回復矯正
目的
  • 顎骨の成長
  • 顎骨の成長
  • 歯の整列
メリット
  • 治療がシンプル
  • 成長が最も大きい時期に自分の力[成長力]で並べるため自然な歯列・顔貌になりやすい
  • 自発的にでき素直な年齢なので 治療がすすめやすい
  • 術者主導のため確実性が高い
  • 歯の位置を細かく調整可能
デメリット
  • 成長の幅が個人で違うので治療の効果が不確定
  • 矯正装置によって、毎日継続して装着しないと効果が出にくい
  • 時間と費用が高くなってしまう可能性がある

小児矯正の重要性と矯正のタイミング

小児矯正のタイミングは一人ひとり異なります。一般的には乳歯と永久歯が混在している「混合歯列期」に行うのが良いとされています。この時期に矯正治療を行えば、発育途中の顎の力を利用して、永久歯の生え揃うスペースを確保できる可能性が高まるのです。痛みや治療期間も本格的な成人矯正に比べると抑えられます。
矯正治療は歯並びの美しさだけではなく、口と全身の健康にも密接に結びついています。正しい歯並びや噛み合わせに改善できれば、ブラッシングがしやすくなったり、正しい呼吸に誘導できたりするのです。結果的に、虫歯や歯周病、細菌感染リスクも最小限になります。

当院が提供する治療方法

マイオブレース

歯列矯正用咬合誘導装置であるマイオブレースは、歯列不正の原因を根本的に取り除くことで歯並びを改善する治療法です。マウスピース型の装置を装着し、定期的なトレーニングを行い、口呼吸、舌の突き出し、指しゃぶりなどを改善していきます。装着時間は平日1時間と就寝時のみです。
当院では0期及び、1期で使用します。

※基本はマイオブレースを主に使用し矯正を行い、拡大床、リンガルアーチ、クワドヘリックスは必要時のみ使用します。

治療期間 2~3年
治療回数 24~36回
  • メリット
    • 抜歯せずに矯正治療を終えられる可能性が高まります
    • 痛みを抑えつつ矯正治療が続けられます
    • ご自宅で治療を続けるので他の人から気づかれにくくなります
    • 舌癖、口呼吸などの悪癖を改善できる可能性があります
  • デメリット
    • トレーニングを怠ると治療効果が十分発揮されません
    • 装置を装着する時間を守らないと治療が進みません
    • 適応できない症例もあります

拡大床

顎を拡大することで、顎の成長を促し、永久歯の生え揃うスペースを確保する矯正治療法です。小児期に治療を継続することで、本格的な成人矯正をした際に、抜歯をせずに治療を終えられる可能性が高まります。もしくは矯正期間の短縮が見込めます。
当院では1期の治療で使用します。

※基本はマイオブレースを主に使用し矯正を行い、拡大床、リンガルアーチ、クワドヘリックスは必要時のみ使用します。

治療期間 0.5~1年
治療回数 6~12回
  • メリット
    • 成人になってから抜歯をせずに矯正を終えられる可能性が高まります
    • 治療の痛みが少ないです
    • 取り外しが出来るので、食事の際に困りません
    • 取り外しが出来るので、ブラッシングがしやすいです
  • デメリット
    • 装着時間が少ないと十分な治療効果が得られません
    • 装着時の違和感を覚えやすいです

リンガルアーチ

リンガルアーチとは「舌側弧線装置」のことです。通常多くの方がイメージする矯正治療は、歯の表面に装置をつける方法だと思います。それに対して、リンガルアーチは、歯の裏側に針金を通して理想の歯並びに整えていく矯正治療法です。外からは見えにくいので審美性に優れています。
当院では1期の治療で使用します。

※基本はマイオブレースを主に使用し矯正を行い、拡大床、リンガルアーチ、クワドヘリックスは必要時のみ使用します。

治療期間 1~2年
治療回数 12~24回
  • メリット
    • 裏側に装着するため外からは装置が見えづらいです
    • 歯科医院でのみ取り外せるため、着脱可能な装置に比べると治療効果が大きいです
  • デメリット
    • 装置が舌に触れる際に違和感を覚えることがあります
    • 複雑な症例(3次元的に歯を動かす必要がある)場合などは適用できない可能性があります

クワドヘリックス

歯の裏側に太めのワイヤーを沿わせて、少しずつ歯の並ぶスペースを広げていく治療法です。歯科矯正用のセメントを用いて、奥歯に装置を固定しているため、ご自身では取り外しはできません。その点が拡大床と異なる点です。
当院では1期の治療で使用します。

※基本はマイオブレースを主に使用し矯正を行い、拡大床、リンガルアーチ、クワドヘリックスは必要時のみ使用します。

治療期間 0.5年~1年
治療回数 6~12回
  • メリット
    • 装置の力が強く、効果的に歯並びを改善できます
    • 装着式の矯正器具のように紛失することがありません
    • 調整がしやすく、さまざまな症例に対応可能です
  • デメリット
    • 歯の裏側に装着するので口内炎が生じることがあります
    • 摂取できない食べ物が存在します
    • 丁寧にブラッシングをしないと衛生面に問題が生じる場合があります

ブラケット矯正

歯の表面にブラケット問呼ばれる器具を固定し、そこにワイヤーを通し、物理的に動かしていく方法です。メタル(金属)製のものですと目立ちやすいのですが、白い色や透明な色のブラケットを用いるとわかりにくくなります。
当院では2期の治療で使用します。

※基本はマイオブレースを主に使用し矯正を行い、拡大床、リンガルアーチは必要時のみ使用します。

治療期間 1~4年
治療回数 12~48回
  • メリット
    • 幅広い症例に対応しています
    • 長い期間広まってるせいか実例が豊富な治療法です
    • 細かな調整が可能です
  • デメリット
    • 歯磨きがしにくく感じることがあります
    • 歯の内側に当たり、痛みや腫れが起きる場合があります

マウスピース矯正

患者さん専用のマウスピースを製作し、口にマウスピースをはめ、その形に合わせ歯を動かしてく方法です。徐々に動かしていくので、痛みもなく、金属アレルギーなどがないのが特徴です。
当院では2期の治療で使用します。

治療期間 0.5~3年
治療回数 6回~36回
  • メリット
    • 透明なので治療中なのが気付かれにくくなります
    • 金属アレルギーの心配がありません
    • 取り外しができるので、ケアがしやすくなります
    • 取り外しができるので、装着時の圧迫感や痛みは少なくなります
    • 通院回数が少なくて済みます
  • デメリット
    • 患者さまの症例によっては使用できない場合があります
    • 一日の中で、長時間装着していただく必要があります
    • 装着時間が短いと、マウスピースとの適合性が悪くなり、作り直す可能性が出てきます

費用について

処置費用

  • 0期治療(約~7歳)¥110,000
  • 1期治療(約7~10歳)¥385,000+検査費用
  • 2期治療(永久歯列期)¥660,000~¥880,000 +検査費用
  • 調整料・アクティビティ料¥5,500/月
  • ※1期から継続して2期に入った場合は2期の装置料から1期の装置料を減額します。
  • ※矯正治療が期をまたぐ場合、次の期の装置料は前の期の装置料との差額で受けられるため装置料の合計は変わりません。

相談・基本検査

  • 矯正相談※1¥3,300
  • 基本検査※2¥33,000
  • 診断料※2¥22,000
  • セファロ検査※3¥16,500
  • パノラマ検査 ¥5,500
  • ※1 有効期限は6ヶ月とします。再相談は¥2,000
  • ※2 基本検査料・診断料は1回のみ。矯正治療の最初に必ず行います。 期をまたいだ場合の再検査・再診断は各¥5,000です。
  • ※3 必要に応じて提携医院に撮影を依頼。現地でのお支払いです。

調整・観察

  • 調整・トレーニング料¥5,500
  • 経過観察料¥2,200

除去・保定 ※4

  • ブラケット除去・保定 ※4 ¥55,000

※4 2期矯正のみが対象です

お子さんの歯並びが気になる場合はお気軽にご相談下さい

院長コメント

子どもの歯から大人の歯に移行する時期は、ちょうど顎の筋肉や骨が盛んに発育する時期です。そのため、この段階で矯正治療を行えば、永久歯が生えるための歯のスペースを確保しやすくなります。もし少しでも歯並びに違和感を覚えたら、矯正は気になった時が始め時なのでぜひご相談ください。小児矯正が早すぎる場合は、始める時期を適切にアドバイスします。また、矯正が必要ない場合は、その旨もきちんとお伝えしますのでご安心ください。小児矯正の成功率を上げるには、お子さんご本人とご家族の協力が必要不可欠です。ぜひ納得の上で矯正治療を決めていただければと思います。

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